門馬監督率いる創志学園 センバツでも“Aggressive Baseball” その「意外だった」指導方針とは?【岡山】

3月18日に開幕する選抜高校野球大会。7年ぶり4回目の出場が決まっている創志学園ですが、門馬監督が就任してからは初の甲子園です。「名将とともにセンバツに挑む」ナインを取材しました。

創志学園 7年ぶりに掴んだセンバツの切符

(創志学園 今井康好校長)
「中国地区代表として、創志学園高等学校が選ばれました。おめでとうございます!」

(選手たち)「ありがとうございます」

7年ぶりにセンバツへの切符を掴んだ、創志学園硬式野球部。これまで春夏合わせて6度の甲子園出場を誇る、岡山県内屈指の強豪です。今年のチームは投手を中心とした堅い守りに加え、冬場の練習で打撃力にも磨きをかけてきました。

「テレビで観ていた人が」名将・門馬監督が2022年に就任

チームを率いる門馬敬治監督は、母校である神奈川の名門・東海大相模で22年間監督を務め、過去4度甲子園優勝に導いた名将です。門馬監督が創志学園で指揮を執り始めたのは、おととし秋のことでした。

(亀谷理仁選手)
「えっ、そんなテレビでずっと見ていた人が本当にここに来るのかなと」

(豊島虎児主将)
「びっくりしたという気持ちと、強豪校で監督をされていたので、少し怖いという気持ちもあった」

おととし8月、門馬監督は初めて、創志学園のグラウンドに姿を現しました。

(門馬敬治監督)
「僕もこのグラウンドで初めていま一歩を踏み出しました。全力でこのグラウンドを駆け巡ってください。分かりましたか」

(選手たち)「はい!」

この日、選手たちと初めて顔を合わせた門馬監督。初日から積極的にコミュニケーションをとる姿がありました。

(門馬敬治監督)
「選手も私のことを知りませんし、私も選手のことを知らないという中で入ったので、知ること感じることから始めていこうと」

部員たちも「意外だった」門馬監督の指導方針とは

長年にわたり強豪校で指揮官を務めた門馬監督ですが、その指導方針について選手たちは当初意外な印象をもったといいます。

(後藤龍太朗選手)
「たくさん技術面のことを言われるのかと思ったら、案外、人としてのことや挨拶のことを重点的に言われた」

(角戸陽成選手)
「プレーでも生活の部分が出ると言われているので、生活も意識しながらやるということは変わった」

ー監督は思ったより怖かった?
「そうですね、怖いです」

門馬監督「相手を上回る気迫を」

創志学園のチームスローガン「Aggressive Baseball」。門馬監督が東海大相模時代から掲げてきた言葉です。

(門馬敬治監督)
「勝負事をしていますから、『攻撃的に』という姿勢はどうしても必要だろうと。相手を上回る気迫は非常に重要ですし、その言葉をこのチームにも浸透させて体現させていきたい」

40人のチームを束ねる豊島虎児主将は、プレーでも攻守の中心を担います。

(豊島虎児主将)
「『Aggressive Baseball』という攻撃だけでなく、守備でも走塁でも常に攻めるということを忘れずにやっています」

攻撃の主軸は切り込み隊長・亀谷理仁選手。

そしてパンチ力が持ち味のスラッガー・賀陽瑛史選手です。

エースの山口瑛太投手はキレのあるスライダーと力強い真っ直ぐで相手打線をねじ伏せます。

そして選手たちは名将とともに甲子園へ

チームで貫いてきた「Aggressive Baseball」が体現された、昨年秋の中国大会。自慢の粘り強い打線と堅い守りで、並みいる強豪を打ち破り準優勝を果たしました。

門馬監督が就任してから約1年半。新体制で初めて掴んだ甲子園への切符です。

3月4日に行われた壮行式では、甲子園の入場行進で掲げるセンバツ旗を受け取り、集まった全校生徒や教職員らにセンバツでの活躍を誓いました。

(豊島虎児主将)
「甲子園という舞台で野球をできることに感謝の気持ちを持ち、日本一を目指して頑張ります。甲子園でも応援よろしくお願いします」

憧れの甲子園の舞台、さらなる高みを見据えたゆまぬ努力で成長を遂げた選手たち。名将とともに。

(門馬敬治監督)
「ひるむことなくどんな相手に対しても向かっていく『Aggressive Baseball』を貫けたらと思います」

創志学園ナインがセンバツの舞台に挑みます。

(選手たち)「優勝するぞ!おー!」

© RSK山陽放送株式会社