シングルマザーを支援しデジタル人材14人を育てたレキサス オリオンビールが公式サイトの制作を委託「自立の機会に」

 オリオンビール(沖縄県豊見城市)は8日、環境や社会、ガバナンスなど、同社のサスティナビリティ活動に関する情報を発信する公式ウェブサイトの制作をレキサス(うるま市)に委託したと発表した。レキサスは、オリオンビール奨学財団を通じた3期にわたるシングルマザー支援プロジェクトでデジタルデザイン人材14人を育成しており、そのメンバーも制作に加わる。

 財団の支援は2月で終了し、今後は自走化して事業の継続を目指す。

 オリオンビールとしては支援してきた企業と協働しながら、新規株式公開(IPO)に向けて非財務情報の発信を強化する。4月中旬以降、温室効果ガス排出量や削減目標など、250の開示項目をカバーした情報公開を目指す。

 両社は8日、豊見城市のオリオンビール本社で会見。レキサスの山川伸夫執行役員は「スキルを身につけた女性の活躍の場が増え、県内企業が盛り上がり、経済的にも良くなる社会をつくりたい」と強調。

 オリオンビールのサステイナビリティ・広報部の丁野良太部長は「自立につなげる機会になれば」と話した。(政経部・大城大輔)

ウェブ制作を委託契約したオリオンビールの丁野良太部長(右)とレキサスの山川伸夫執行役員(左)、シングルマザー支援プロジェクトの1期生ら=8日、豊見城市・オリオンビール本社

© 株式会社沖縄タイムス社