スターダムなつぽいが復帰!Sareee&橋本千紘との対戦に敗戦も「この一戦で終わりだと思ってない」

スターダムは春のトーナメント『CINDERELLA TOURNAMENT 2024~開幕戦~』3.9神奈川・横浜武道館大会を開催した。セミファイナルでは、なつぽい復帰戦スペシャルタッグマッチ、なつぽい&安納サオリとフリーのSareeeと、センダイガールズの橋本千紘によるドリームマッチが実現した。

なつぽいは昨年10月に首を痛めて頸椎ヘルニアと診断されたため、長期欠場しており、安納と保持していたタッグタイトルのゴッデス・オブ・スターダム王座を返上。今回が約5か月ぶりの復帰戦。なつぽいとはプライベートでも交流があるというSareeeは2020年2月にスターダムで岩谷麻優との対戦が決まっていたが、Sareeeの体調不良で直前に中止となったため、これがスターダム初参戦となる。橋本とはなつぽいが欠場前に仙女マットで対戦しているが、スターダムでは初対決だ。

4人が個別入場する中、なつぽいはバトンを回しながら笑みを浮かべて最後に入場。場内からは大きな歓声が贈られた。試合はなつぽいとSareeeからスタート。お互いに譲らぬ展開になると、橋本にタッチ。橋本はなつぽいに負けじと側転まで披露するが、力負けしてしまうなつぽいを安納がヘルプする。しかし橋本のパワーは凄まじく、一人で二人を圧倒してしまう。グロッキーになったなつぽいにSareeeが喝を入れると、二人はエルボー合戦へ。なつぽいはこれを切り抜けると、安納の蹴りから橋本にジャーマンを放ち場内をどよめかせる。だがSareee&橋本も連係を駆使してペースを握らせない。最後はSareeeが裏投げからのリストクラッチ式裏投げでカウント3。なつぽいの復帰戦を必殺技で仕留めた。

試合後、Sareeeは「なつ! 生きてるか? 大丈夫? きょうは対戦相手に選んでくれてありがとう。本当に嬉しかった。これからもずっとずっとよろしく」となつぽいに声をかけると二人は握手。なつぽいは「やっぱりSareeeと駆け回るリングは何年になっても何歳になっても青春だなと思った」と感慨深げに語り、橋本やパートナーの安納にも感謝の気持ちを口にしていた。そして最後には「このカード、この一戦で終わりだと思ってないです。まだ過去、現在、そして未来に繋がってる。私はそう信じてます。皆さん、 これからもどんなことがあってもついてきてください」と夢の続きを予告してバックステージへ。バックステージでは仲良く四人が揃い踏みし、なつぽいは「未来、どんな未来があるかまだわからないけど、私はもうそれを考えてワクワクしてます」と目を輝かせながら話すと、他の三人も笑みを浮かべて一枚の写真に収まっている。

怪我による欠場ラッシュが続いていたスターダムだが、この日はなつぽいの他に向後桃も復帰を果たしており、最近は暗い話題もあったが、4.27神奈川・横浜BUNTAIでの年間最大マッチに向けて陣容が揃い始めたと言っていいだろう。この日、岩谷麻優が保持しているIWGP女子王座への挑戦表明をしたSareeeの参戦も決まり、後は好カードを待つだけだ。

◆スターダム◆
『CINDERELLA TOURNAMENT 2024~開幕戦~』
2024年3月9日
神奈川・横浜武道館
▼なつぽい復帰戦 スペシャルタッグマッチ(30分1本勝負)
なつぽい&安納サオリ(18分59秒 片エビ固め)Sareee○&橋本千紘
※リストクラッチ式裏投げ

取材・文⚫︎どら増田

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