宮下宗一郎知事は9日、青森県民対話集会「#あおばな」を五所川原市民学習情報センターで開いた。西北五地域の先進的な稲作農家でつくる「津軽米づくりネットワーク」の会員10人と水田農業の在り方について意見交換した。
五所川原市の境谷一智さん(48)は食味ランキングの結果に触れ、「来年こそ生産者も現場も活躍しなければ」と県産ブランド米・青天の霹靂(へきれき)の「特A」奪還に向けて決意。「補助金に頼らず自力で価格を押し上げるため、私たちは技術力を高めて頑張るので、県産米の底力を発信してほしい」と求めた。
このほか参加者からは、新品種開発や農業学校の学費無償化、米粉用米など転作作物の販路拡大-を望む声が上がった。会長の木村農也さん(52)=鯵ケ沢町=は「農村風景を維持していくため何ができるかみんなで考えたい」と語った。宮下知事は「画期的な新しいことにチャレンジしながら、皆さんの力を借りて青森県のコメ作りや農業をけん引していきたい」と話した。