ジュリア陥落!STRONG女子ベルト失う 中野たむと惜別一騎打ちへ「まだ終わりじゃない」【スターダム】

スターダムの後楽園ホール大会が10日に行われ、STRONG女子王座選手権試合は王者のジュリアが11分3秒、DDTからのエビ固めで挑戦者のステファニー・バッケルに3カウントを許し、10度目の防衛に失敗した。

ヘッドバット、ビンタを互いに繰り出し武骨な打撃戦が印象的な展開。ジュリアはバックドロップ、雪崩式ブレーンバスターなどで対抗するも、巨漢の相手にスタミナを奪われ、最後はDDTで沈んだ。

昨年7月の戴冠から2代目王者としてジュリア色に染めていたベルト。リング上でなおベルトに手をかけるなど、未練を隠さなかった。マイクを握り「諸君…」と切り出したところから事態は急転した。

突如現れた大江戸隊から袋だたきにされ、刀羅ナツコに「オマエ、もう退団するんだろ。ベルトも落としたし、さっさと失せろよ」とののしられたが、救出したのが前ワールド王者の中野たむ。ジュリアはリング下で中野たむと1分以上にらみ合った後、肩を借りて引き上げた。

3月限りでの退団が濃厚なジュリア。バックステージで中野から「アンタは唯一無二のライバル。それはアンタにとってもそう。私以上のライバルはいないはず」と迫られ、「アンタは中野たむを一生引きずって生きろ。最後にアンタに呪いをかけてやる。1対1で戦って」とシングル戦を要求された。

ジュリアは「まずはおかえり。帰ってこないかと思ったよ」と負傷による長期欠場から復帰した中野をねぎらい「やらないとな。やろう。オマエのようなメンヘラ女はいついなくなるか分からないから心配になる。今、ここに私と中野たむがいるからには、やらないとね」と受諾した。中野は「中野たむのこと一生忘れられないように」と言いかけたところで、口が回らず退散したが、今後の対戦が決定的となった。

ジュリアは防衛戦を振り返り「相手は強かったが、やりたりない気持ち。負けてしまって、私はバッケルに託そうと思ったが、それは考えが安易だったのかな。悔しいが、プロレスラー・ジュリアはここで終わりじゃない。今まで挑戦してくれた皆を忘れていない。刀羅ナツコもそう。ここからが始まり。見とけよ、まだ終わりじゃない」と決意を口にした。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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