「最初の数か月の後…」「愛さずにはいられない」アーセナル指揮官、豹変MFを絶賛!ド根性GKにも強い愛「彼のために勝ちたかった」

ミケル・アルテタ監督が、勝利の立役者2人を称えた。クラブ公式サイトが伝えている。

現地時間3月9日に開催されたプレミアリーグ第28節で、冨安健洋(メンバー外)が所属する3位のアーセナルは、15位のブレントフォードとホームで対戦。2-1で接戦をモノにし、翌日に直接対決を行なうリバプールとマンチェスター・シティをかわし、暫定首位に浮上した。

際立つ活躍を見せたのが、MFカイ・ハバーツとGKアーロン・ラムズデールだ。

前者は1-1で迎えた土壇場の86分に、リーグ戦4試合連発となる決勝点を叩き込んでみせた。そして後者は、ブレントフォードがローン元のダビド・ラジャに代わってゴールを守ると、前半終了間際にミスで失点に絡んでしまうも、その後は好守を連発。71分にはゴール至近距離から放たれた決定的なヘディングシュートを、右手一本で防いだ。

アルテタ監督はまず、昨夏に加入からしばらくは調子が上がらず、厳しい批判を浴びたハバーツに言及。周囲の評価の豹変ぶりを感慨深げに語った。

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「とても嬉しい。もし誰かが『最初の2、3か月の後、スタジアム全体があの熱量で彼の歌を歌っている』と言ったら、信じるのは難しかっただろう。でもそれが、良い人間や優れた選手に起こる出来事なんだ。

(好循環になった瞬間は)ゴールを決め始めた時かもしれない。全てが上手く流れ始め、人々は彼との繋がりをより感じ始め、仕事ぶりと知性を見て、いかにチームのためにプレーし、貢献しているかを知る。彼を愛さずにはいられない」

久々の出場でインパクトを放ったラムズデールは、「大きな個性と勇気、強い決意を持った男」と表現。ミスも咎めるつもりはないようだ。

「エラーはフットボールの一部だ。とはいえ、立ち直るのはハードだ。特にキーパーは最も難しいポジションだが、本当に素晴らしかった。チーム全体、スタジアム全体が彼を応援していた。あの瞬間は彼のために勝ちたいと思ったんだ。そして彼は、本当に勝利に導いてくれた」

ブレントフォード戦の3日後、今度はチャンピオンズリーグのラウンド16第2レグで、ポルトをホームに迎える。指揮官は「騒音、エネルギー、情熱をスタジアムに持ち込んでくれ。そうすれば、何か素晴らしい出来事が起こるだろう」とサポートを呼び掛けた。

選手たちはサポーターの期待に応えるパフォーマンスを再び見せ、エミレーツを熱狂させられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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