挑戦する大切さ学ぶ 福島県郡山市出身の天文学者・林左絵子さん 母校の芳山小で講演

母校で講演する林さん

 福島県郡山市出身の天文学者で国立天文台准教授の林左絵子さん(65)は、母校の芳山小で講話し、挑戦することの大切さなどを伝えた。

 林さんは家族の仕事の都合で3歳から9歳まで郡山市で過ごした。芳山小には3年生まで通い、ザリガニ釣りや庭から星空を眺める日々を通し、自然への関心を高めた。

 講演は1~3年生と4、5、6の各学年に分け、計4回開催した。このうち4年生の講演では、開発に携わっている直径約30メートルの主鏡を持つ次世代超大型光学赤外線望遠鏡「TMT」の機能や特徴などを伝えた。TMTの主鏡は六角形の鏡を組み合わせる構造で、児童にも六角形を組み合わせて鏡を作ってもらった。

 TMTの完成予定は2033年度。林さんは「より大きな望遠鏡が完成すれば、これまで分からなかった宇宙の謎を調べられる」と述べ、「不思議だと感じたことはどんどん自分で調べてほしい。興味があるところに飛び込んで挑戦するのが大切」と呼びかけた。

(郡山版)

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