大坂なおみがプロデビュー当時のメンター役だったマリーに感謝!「いつも気にかけてくれた」<SMASH>

女子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(3月6日~17日/アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート/WTA1000)に出場している大坂なおみ(世界ランク287位)が、今夏での引退を示唆しているアンディ・マリー(イギリス/世界ランク61位)との温かい思い出を明かしている。

マリーは2月下旬の「ドバイ・デューティフリー選手権」の記者会見で、「この夏が終わったらあまりプレーするつもりはない」と語り、全仏オープンやウインブルドン、そしてパリ五輪が実施される6月から8月中旬を最後に現役生活から退く可能性を示していた。

そんなマリーについて、大坂はBNPパリバ・オープン開幕前のインタビューで「彼はプロツアーに上がってきたばかりの私に、とてもフレンドリーに接してくれた」とコメント。不安だらけの若手時代に、心の支えになってくれていたと明かした。

「ツアーでバッタリ会った時には、いつも”Hi”と声をかけてくれたわ。あれはきっと、私のことを気遣ってくれていたんじゃないかと思うの」
マリー自身も、そういった若手のメンター的な役割を担っていたことを認めている。BNPパリバ・オープンの初戦で、元世界7位のダビド・ゴファン(ベルギー/現112位)を下したマリーは、試合後の会見で「僕はつらい時期を過ごしている若手選手たちの無事をいつも願っているよ」と語る。

「僕がプロデビューしたばかりの頃は、ロッカールームがちょっと怖い場所だった。知らない選手も多かったし、少し威圧的な雰囲気だったから。そんな時に親切にしてくれた選手たちのことをよく覚えている。それが僕にとってどれだけ意味のあることだったのかもよく覚えているよ」

若手からベテランまで、多くの選手がマリーに信頼を寄せている所以には、こういった気遣いを欠かさないという細やかな一面があったのだろう。マリーの偉大なレガシーが、これからの選手たちに受け継がれていくことを願う。

構成●スマッシュ編集部

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