かつて北陸と東京、大阪を結んだボンネット型の特急列車を展示している小松市の土居原ボンネット広場で10日、老朽化した車両の「化粧直し」が大詰めを迎えた。
車両を管理する「ボンネット型特急電車保存会」が昨年12月から、屋根のさび落としを続けてきた。能登半島地震で発生した雨漏りも修理している。10日は、さび止め作業のために取り外されていたボンネットの一部が、クレーンで車両に取り付けられた。
保存会は、北陸新幹線敦賀延伸で特急「サンダーバード」と「しらさぎ」が県内から消える15日に午後2時以降、広場で特急の「お見送り会」を開催予定で、同日までに修繕を終える。岩谷淳平事務局長(48)=下牧町=は「当日はヘッドライトを点灯し、汽笛も鳴らしたい」と話した。
●特急の食堂車、移送費募る
鉄道愛好者でつくる「北国(きたぐに)鉄道管理局」(小松市)は、盛岡市から特急の旧食堂車を移送する費用をクラウドファンディングで募っている。5月7日まで。