市民団体に使用済み切手贈る 県南部地区郵便局長会 

地球市民の会の岩永清邦事務局長(右から3人目)に使用済み切手を手渡す原晋介局長(同2人目)と井手幸二郎局長(右端)、田口英男局長=佐賀市の同会

 佐賀県南部地区郵便局長会(野田謙一郎会長)は5日、各局の窓口で呼びかけるなどして集めた使用済み切手約30キロを、認定NPO法人「地球市民の会」と「ユニセフを支援する会 母子草」(いずれも佐賀市)にそれぞれ贈った。

 同局長会は佐賀市や武雄市、鳥栖市、鹿島市などの計104局の局長で構成する。寄贈は2018年から続けており、今回は地域住民や地元企業の協力も得て1年をかけて段ボール4箱分を集めた。

 地球市民の会では、上峰郵便局の原晋介局長が使用済み切手を手渡し「ここ数年で郵便局利用者への周知が広まってきた。今後も継続していきたい」と話した。

 贈った切手は協力者を通じてコレクターなどに販売される。地球市民の会は益金をミャンマーの教育支援などに役立てる予定で、岩永清邦事務局長は「ミャンマーの厳しい国内事情をたくさんの人に知ってほしい。現地の状況やニーズに応じて、文房具の購入や学費支援に活用する」と感謝を伝えた。(辻恵美)

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