音楽・アートで自分を表現 “街なかの文化祭”、不登校児ら参加 佐賀駅前広場 学校外の思い出づくりに

オリジナルのラップで会場を盛り上げる出演者=佐賀市の佐賀駅前交流広場

 不登校などで学校行事に参加できなかった子どもたちに思い出をつくってもらおうと9日、佐賀市の佐賀駅南口の駅前交流広場でイベントが開かれた。小学生や家族連れが特設ステージで歌や楽器演奏、ダンスなどを披露した。

 不登校問題や放課後デイサービスなどに取り組む佐賀市の一般社団法人「MEET the NEW STYLE」が初開催。山下千春代表(46)は「不登校でも、表現力や個性が発揮できる子どもたちはたくさんいる。学校の代わりに『街なかの文化祭』として思い出をつくってほしい」と企画の意図を語る。

 佐賀市の本庄小4年の野田帆乃佳さんは、放課後デイサービスで知り合った福岡県久留米市の小学4年の江島千紘さんと一緒に歌った。「ちょっと間違えたけど緊張せずにやりきった」と笑顔を見せた。

 自作のラップを披露した福岡県春日市の小学5年の中園開登君は「コロナで学校に行かなくなり、1年前からラップを始めた。何度かライブもしていて、今日も楽しめた」と言う。姉の友理さんもダンスで参加した。

 イベントは「Let it go!SAGA」と題して開き、アート作品の展示やマルシェもあった。(上田遊知)

© 株式会社佐賀新聞社