女性も男性も県議は全て「君」呼び、なぜ?…鹿児島県議会事務局「慣例」です 女性議員増えても議論にならず

 都道府県議会の本会議で議長や副議長が議員を指名する際、鹿児島など17議会は男女とも「君」を使用している。鹿児島県議会事務局は「慣例」と説明した。理由や経緯は不明としながらも「国会を参考にしたのでは」と推測する。

 2023年4月の県議選で、女性議員が5人から11人に倍増したが、議会事務局によると、議長や議員から変更を求める意見はなく、これまでも大きな議論となったことはない。議長や議員から変えてほしいという提案があれば、どのような呼称にするか議会で検討に入るという。

 柳誠子議員は「男性県議を中心に、『君』呼びに違和感を持たない人は多いと思う。今後、男女問わず『さん』か『議員』を使用するよう働きかけることを検討したい」と話した。

鹿児島県議会の柳誠子議員

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