体験型訓練で「災害を自分事に」 初期消火など住民学ぶ 長崎・三重

初期消火の訓練に取り組む参加者=長崎市三重町

 長崎市三重町の三重みなと公園で10日、防災フェスタがあり、地域の子どもたちや自治会など計約170人が参加。火災を想定した体験型の訓練を通じ、初期消火の方法などを学んだ。
 地域住民の防災意識を高めようと、昨年7月に発足した三重小学校区まちづくり協議会が初めて実施。早﨑常男会長は「災害はいつどこで起きるか誰も分からない。自分事として捉えて体験してもらいたい」とあいさつした。
 市消防団の三重地区計3分団の団員や市消防局職員が、コンセントにほこりがたまって発火するトラッキング現象などについて説明。消火器の取り扱いを学んだ三重地区角上第一婦人防火クラブの吉田美佐子部長は「消火器の粉の噴射時間が10~15秒程度と聞いて驚いた。実際に触る機会はなかなかないので、体験できてよかった」と話した。

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