韓国代表、“卓球騒動”で批判のイ・ガンインを招集!指揮官が選出理由を説明「ソン・フンミンと話した」

韓国サッカー協会は3月11日、タイ代表との北中米ワールドカップ予選2連戦に臨む韓国代表のメンバー23人を発表。注目されていたパリ・サンジェルマンのMFイ・ガンインが招集された。

23歳のレフティは、0-2で完敗したアジアカップ準決勝のヨルダン戦前日に、食事時間中に卓球をして騒いでいたのを主将のソン・フンミンに咎められて衝突。エースに歯向かい、内紛を引き起こしたことで大会後に容赦のない誹謗中傷を浴びた。

この卓球騒動が韓国サッカー界を揺るがすなか、イ・ガンインはソン・フンミンが暮らすロンドンに足を運んで直接謝罪。キャプテンもこれを受け入れ、一応の収束をみた。

ただ、懲罰として今回の招集を見送るべきだという声も根強く、同国の世論調査機関『リアルメーター』8日に発表されたアンケート結果では、「招集するべき」が46.9%、「招集に反対」が40.7%で、「よく分からない」が12.5%だった。

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ユルゲン・クリンスマン前監督がアジア杯後に解任されたため、U-23代表と兼任で暫定的に指揮を執るファン・ソンホン監督は、メンバーについて「2週間かけてKリーグなどを観戦し、海外の選手たちは直接見られないため、映像を通じてコンディションを確認した。すべてを総合的に検討し、負傷選手を除いた最終リスト23人を決めた」と語った。

渦中のMFに関しては「イ・ガンイン、ソン・フンミンと直接コミュニケーションを取った。イ・ガンインはサッカーファンと皆さんに真摯に謝罪したいと思っていて、ソン・フンミンも『イ・ガンインを包み込み、前進しなければならない』と話した。私もそんな考えがあって選出した」と選考理由を語っている。

「 イ・ガンインとソン・フンミンだけの問題だと私は思わない。チームメイト、コーチ陣など、すべてのチーム全員に問題があると思う。責任感を持たなければならず、サッカー人の一人として申し訳ないという話をしたい。タイとの2連戦は国民への贖罪の心で戦わなればならない。選手たちも私と同じ気持ちだと願っている」

韓国の至宝は、文字通り汚名返上できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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