世銀の途上国支援、過去最大へ 「複合危機に対応」と副総裁

取材に応じる世界銀行の西尾昭彦副総裁

 世界銀行グループの国際開発協会(IDA)が2025~28年の次期計画で、過去最大規模の途上国支援を検討していることが11日、分かった。世銀で開発金融を担う西尾昭彦副総裁が共同通信の取材に応じ、年内に決める支援に向けたIDAの増資が、最大だった前回の930億ドル(約13兆6千億円)を上回るのは「間違いない」と話した。途上国が直面する気候変動や食料危機などの「複合危機」に対応する。

 IDAは低所得国に無利子融資や無償援助といった財政支援を行う国際機関。3年ごとに増資交渉を行い、資金の提供側と借り入れ側の国々が追加拠出の規模や資金使途などを話し合う。

© 一般社団法人共同通信社