ヤマハ:クアルタラロ、タイヤマネジメントが奏功して11位/第1戦カタールGP 決勝

 3月10日、2024年MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラス決勝がカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは11位、アレックス・リンスは16位で終えている。

 クアルタラロは16番グリッドから好スタートを切り、2周目にはトップ10に浮上した。8周目、一度は抜いたものの追いついてきたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)に先行を許すと、クアルタラロはついていくことができず、後方から来る5人のライダーとの戦いとなった。
 
 残り7周でジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)にかわされるが、クアルタラロは最後の逆転を賭けてタイヤの温存を優先。そして残り2周でスパートをかけてミルを逆転し、レースリーダーから17.701秒差の11位で2024年シーズン最初のレースを終えた。
 
 20番手からのスタートとなったリンスは、タイヤを可能な限り管理しながら徐々に順位を上げ、中盤は6台による11位争いに加わり14番手を走行。一時は13番手まで浮上したリンスだったが、集団戦でフロントタイヤを想像以上に消耗してしまい、残り2周で16位に後退。そのままヤマハ移籍後初のレース週末を終えた。
 

■ファビオ・クアルタラロ(決勝:11位)

「本当にタフなレースだったよ。テストのときから、まだトップには程遠いことは分かっていたけれど、決勝になれば状況が変わるとどこか期待していた。でも結局、パフォーマンスレベルはテストと同じようなものだったから、まだやるべきことが残っている。でも、この問題を修正するのにそれほど時間はかからないと期待しているよ」

■アレックス・リンス(決勝:16位)

「正直なところ、今回のレースではとても苦しんだ。そのなかでもベストを尽くし、グリッドの後方から多くの順位を挽回することができた。少しずつ調子は上がっており、ラップごとにフィーリングも向上している。ミルとファビオ(クアルタラロ)の後ろまで上がることができたが、残り6周でフロントタイヤの右側のグリップが急激に低下して、何秒もロスし始めた。右コーナーでは正しいリーンアングルが維持できなかった。今回のレースから、今後に向けていくつかポジティブな点を発見できたので、次のレースを楽しみにしている」

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第1戦カタールGP
アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第1戦カタールGP
アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)/2024MotoGP第1戦カタールGP

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