ガソリン混入の灯油 販売量を91件、約2400リットルに修正 うち84件回収 福島・いわき市

福島県いわき市のガソリンスタンドで、ガソリンが混ざった灯油が販売されていた問題で、販売された件数は91件、あわせて約2420リットルだったことが分かりました。

いわき市消防本部によりますと、いわき市小名浜下神白にあるガソリンスタンド「マルイ小名浜サービスステーション」で、3月5日正午ごろから7日午後7時までにガソリンの混ざった灯油が販売されました。

当初、販売された件数は88件、約2000リットルと発表されていましたが、伝票を精査した結果、91件、約2420リットルだったことが分かったということです。このうち、11日午後1時までに84件分が回収され、残りは7件、約182リットルとなっています。

消防では、ガソリンが混ざった灯油を石油ストーブで使うと異常燃焼して火災になる恐れが高いため、絶対に使用しないよう注意を呼びかけています。

これまでにこの灯油を使用したことによる被害の報告はなく、消防では引き続き、購入者の特定と回収を進めることにしています。

もしもガソリンをストーブで使ったら…

もしも石油ストーブに、ガソリンを誤って給油した場合、どうなるのか。NITE・「製品評価技術基盤機構」が実験をしました。

ガソリンを入れた石油ストーブを点火すると、一瞬でストーブが炎に包まれ、燃え上りました。石油ストーブにガソリンを給油すると異常燃焼が起こり、火災を引き起こしてしまいます。

また、ファンヒーターにガソリンを給油した実験でも、徐々にタンクからガソリンが漏れ出し、そこに引火してしまいました。

こうしたことを防ぐため、NITEでは、灯油とガソリンはラベル表示のある容器に入れて別々の場所で保管することを勧めています。

いわき市消防本部によりますと、調査を行った結果、今回灯油に混入したガソリンは比率にして全体の1割程度でしたが、それでも、誤ってストーブで使ってしまうと、異常燃焼につながる恐れがあるといいうことです。

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