名前の表記も居住実態も…上尾市議選、次点落選者の異議申し出を棄却 有効票などの精査や調査など経て決定

上尾市役所=埼玉県上尾市本町

 埼玉県上尾市選挙管理員会は8日、昨年12月3日に投開票された同市議選(定数30)を巡り、近藤泰介氏(43)が申し立てた当選の効力に関する異議申し出を棄却したと発表した。

 同選管は先月17日、近藤氏の異議申し出に基づき、名前の表記が似ている当選者4人の有効票などを精査する開披調査を行った。また、市内に3カ月以上の居住実態がないとした3人についても電気、ガス、水道などの生活実態や本人および周辺への聞き取り調査を行った。7日の委員会で決定後、本人に決定書を交付した。不服がある場合は、21日以内に県選管に審査を申し立てることができる。

 近藤氏は、取材に対し「このような手続きに尽力してくださったことに感謝する。さらに審査請求するかは中身を精査して判断したい」としている。

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