53日ぶりに帰郷 輪島・鵜入6世帯 能美から

 能登半島地震でインフラが寸断されて孤立し、1月中旬に能美市へ集団避難した輪島市鵜入(うにゅう)町の6世帯10人が11日、一斉に帰郷した。道路状況や電気が復旧したためで、53日ぶりに戻った住民は安堵(あんど)の表情を浮かべた。集団避難した集落の住民が帰還するのは初めてとなる。

 鵜入町は、輪島市中心部から西に約6キロ離れた沿岸部の集落で、地震前には約20世帯が暮らしていた。

 元日を襲った揺れで集落へとつながる県道が寸断。1月18日に自衛隊のヘリコプターで救出され、その後、能美市辰口福祉会館へ集団避難した。

 住民は11日午前9時ごろ、能美市職員に見送られ、マイクロバスで同会館を出発した。

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