旧国鉄の客車、25年ぶり秩父路へ! 「傘寿」のSLがけん引、4日間の特別運行 秩父鉄道、JRの協力で4月に

旧型客車運行イメージ(SLパレオエクスプレス運行開始当時)=秩父鉄道提供

 秩父鉄道(本社・埼玉県熊谷市)はJR東日本高崎支社の協力の下、JR東日本ぐんま車両センター所有の旧型客車を借用し、SLパレオエクスプレスけん引で旧型客車を4月13、14、20、21日の4日間特別運行する。SLの運行開始当時から11年間(1988~99年)は旧型客車で運行しており、秩父鉄道線内を旧型客車が運行するのは25年ぶり。

 SLパレオエクスプレスとして運行する蒸気機関車C58363号機は2月19日に製造から80年を迎え、傘寿を祝う特別企画として今回実現。通常の12系客車とは異なる仕様の客車でSLパレオエクスプレスの旅が楽しめる。

 旧型客車は旧国鉄の客車のうち、10系客車以前に製作された客車の総称。今回の特別運行で運用される旧型客車は、JR東日本ぐんま車両センターに所属しており、38~54年に製造されたもので、茶色の車体が特徴となる。車内は木目調の内装で、4人掛けのボックスシート。今回運用する旧型客車の1両「スハフ32―2357」はかつて秩父鉄道線内でも活躍していた。

 期間中は熊谷~三峰口駅間を1日1往復。車両編成はSLと旧型客車4両で、グッズや飲食物などの車内販売はラウンジカーで実施する。乗車には乗車区間分の普通乗車券のほかにSL指定席券が必要。料金は秩父鉄道SL予約システムからの事前予約(運行日1カ月前~)が千円(クレジットカード決済)で、駅窓口購入は1100円(現金支払い)となる。

 問い合わせは、秩父鉄道グループ観光統括部(電話048.523.3313)へ。

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