[ロンドン 11日 ロイター] - アクティビスト(物言う株主)として知られるヘッジファンドの米エリオット・アドバイザーズは、英家電量販店カリーズへの買収提案を撤回する方針を示した。
カリーズの取締役会が協議に応じないためとしている。カリーズの株価は朝方の取引で9%値下がりしている。
エリオットはカリーズに対する買収提示額を7億5700万ポンド(9億7300万ドル)に引き上げたが、カリーズは先月、この提案を拒否していた。
カリーズに対しては、中国電子商取引大手JDドット・コム(京東商城)も買収を検討中であることを明らかにしている。
JDドット・コムは英国・欧州事業を拡大し、中国の需要低迷に対応するため、カリーズの店舗・倉庫網に関心を示している。
英国の買収ルールでは3月18日までに正式な買収案を提示するか買収計画を撤回する必要がある。