「このクラブは東日本大震災がなければ設立されていません」J2いわきがチーム内で共有したメッセージを公開

東日本大震災の発生から13年を迎えた3月11日、J2のいわきFCが声明を発表した。

福島県いわき市をホームタウンとするいわきは、公式サイトで「今日で東日本大震災の発生から13年を迎えました。震災でお亡くなりになられた方、そしてご遺族の皆様方に、あらためて心から哀悼の意を表します。また、能登半島地震でお亡くなりになられた方々にもご冥福をお祈りするとともに、被災された方々の早期復旧を願っております」と発信した。

続けて、「今朝、以下のようなメッセージをクラブ内で共有しました。引き続き、私たちはスポーツの力を信じて、謙虚に貪欲に邁進してまいります」とし、大倉智代表取締役社長の次のようなメッセージを公開した。

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「このクラブは、東日本大震災がなければ設立されていません。つまり、ここで働くことも、皆と出会うこともなかったわけです。それぞれが、それぞれの想いを黙祷に捧げてください。クラブ設立から数年、親会社であった株式会社ドームやクラブの考え方、そして自分自身も地域に受け入れてもらえなかった時期がありました。しかし、『為に』と思っていた心境を『共に』に変換する余裕を持てるようになると、地域に受け入れられている感覚が芽生えはじめました。

それはなぜか。

結局、いわきスポーツクラブ(いわきFC)はチャレンジャーであり続けているからだと思います。我々が純粋にチャレンジャーであるから、その先に、皆の笑顔が生まれる。これが全てだと思います。これからも我々が笑顔を絶やさず、明るく、正直な集団になっていきましょう! Walk to the Dream 大倉 智」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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