「現場に入れるように」中田英寿さん、五郎丸歩さんらが重機の操縦学ぶ 復興支援にスポーツの力を 

東日本大震災や能登半島地震のような大きな災害では、民間からの支援も復興に欠かせません。長野県小布施町では中田英寿さんなど復興支援に取り組むアスリートが、がれきの撤去などで役立つ重機の操縦を学びました。

小布施町の防災パークで行われた講習会。災害時に、土砂やがれきの撤去で役立つ重機の操縦方法などを学びます。

参加したのはー。

元サッカー日本代表の中田英寿さんに、元ラグビー日本代表の五郎丸歩さんなど、現役選手を含む19人のアスリートたち。

スポーツの力を大規模災害時の被災地支援に生かそうと、2023年12月に日本財団が立ち上げたアスリートの災害支援チームに参加しています。

今回は、チーム発足後、初めての実践トレーニングとして、重機の操縦に挑みました。

ラグビー元日本代表・五郎丸歩さん:
「慣れてみれば簡単とは言わないが、被災地に行ったときに使いこなせるまでスキルを上げたい。こういう機会を生かして何かしら社会に貢献したい」

指導したのは、災害支援に取り組むNPO法人「日本笑顔プロジェクト」のメンバーです。

土砂やがれきを撤去する重機ボランティアの活動に力を入れていて、2019年の台風災害や今年1月の能登半島地震でも被災地を支援しています。

講習会の会場の防災パークは、重機ボランティアの育成を目的にプロジェクトで整備しました。

アスリートたちは2日間の講習を受け、3トン以下の小型重機を運転できる免許を取得していました。

サッカー元日本代表・中田英寿さん:
「重機を扱えるだけでも大きな力になるのではと今回、講習を受けた。なかなかすぐに使える技術ではないと思うが、やらないと上達しないので、できる限り足手まといにならないようにしながら現場に入れるようにしたい」

チームは、今年1月の能登半島地震でも、避難所を訪問して子どもたちと触れ合うなど活動を始めています。

今後も活動の幅を広げていく予定で、プロジェクトの林代表も期待を寄せています。

日本笑顔プロジェクト・林映寿代表:
「アスリートの皆さんが1日、2日成長する過程をそれぞれのネットワークで広めてもらいながら、人のためになれることはあると一緒に日本に広めていきたい」

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