「クラブ生誕の地で現地ファンと交流を」チェルシー・ファン必読!ロンドン在住の事情通がマッチデーの過ごし方をガイダンス【現地観戦のススメ】

春休みなどでチェルシーのホームゲーム観戦を予定している方は必読だ。いわゆるマッチデーをどう過ごせば貴重な1日を有効活用し、満喫できるか。チェルシーを追い続けるロンドン在住のサポーター、テリー小松氏にとっておきの観戦術をガイダンスしていただく。

―――◆―――◆―――

ロンドンでの試合当日の楽しみと言えば、パブ以外に考えられません。こちらでは酒を酌み交わしながら、チームのことや身の上話を語り合うのがオーソドックスな過ごし方です。

現地の雰囲気を味わいたいという日本の方は、是非パブで現地のファンと交流を持ってもらいたいですね。試合の前後で雰囲気も変わるので、どちらも体感するのがいいでしょう。

たくさんあるパブの中で、絶対におすすめしたいのが、スタジアムの目の前にある『ブッチャーズ・フック(The Butchers’Hokk』です。実はこのパブ、クラブ生誕の地なんです。

初代オーナーたちがこの2階で話し合い、チェルシーが誕生したんです。実際に店内にはその証明書も飾られています。創立100周年のときには、あのアブラモビッチも来店しました。

熱気はスタジアムと変わらず、選手のチャントも自然発生するので、最高の雰囲気が味わえます。今シーズン加入したパーマーのチャントが誕生したのがこの店でした。ここは私も行きつけですね。

【PHOTO】初挑戦のCLで存在感!ソシエダで欧州の最高峰に挑んだ久保建英の厳選ショット!
スタンフォード・ブリッジへは、最寄り駅から徒歩2分もかからないんですが、露店がズラッと並んでいるので、ぜひ覗いてみてください。選手の顔がプリントされたマフラーなど、なかなかのクオリティーのものもあるんですよ。おそらくは非正規品ですが、現地ならではの商品ばかりなのでお土産に最適です。

定番の写真スポットは2つ。伝説的ストライカーのピーター・オスグッド像前と、メガストアの向かいの通りの、ランパードやテリーらの写真が並んだサンドウォールですね。

選手の出待ちをしたいというファンの方もいるかと思いますが、現実的にはすごく難しいです。“ワンチャン”あるとすれば、『チェルシーヴィレッジ』かもしれません。

スタジアムの敷地内は、高級ホテルやレストランなどが併設された複合施設になっていて、現役選手は難しいかもしれませんが、レジェンドに出くわす可能性はあるでしょう。実際、私も大好きなテリーやシェフチェンコに遭遇したことがありますからね。

案内人●テリー小松

【案内人プロフィール】
チェルシー好きが高じて2016年に渡英。以来、アウェーも含めてほぼ全試合を現地観戦している強者だ。ファンの代表として度々サッカーメディアにも出演し、“ブルーズ”のサポーターにはお馴染みの存在に。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2024年2月1日号より転載

© 日本スポーツ企画出版社