『人形遊び』が好きな【息子】に、舅「男らしくしろ!」→ "小学生"になった息子から、思わぬ言葉が!

男らしく、女らしくという考えは、多様性の時代にはそぐわないもの。しかし、未だにそういった考えを持っている人が多いのも現実ではないでしょうか。筆者の知人Aさんの舅は、Aさんの息子Cくんに「男らしくしろ」という価値観を押し付けていたそうです。それに対しCくんが放った一言とは…?

男らしくない大人しい息子

Aさんの息子Cくん。小さな頃から大人しく、いわゆる男っぽいものよりは女っぽいものの方を好んだCくん。

外を走り回るよりは人形で遊ぶ方が好きで、好む色もピンクや紫でした。Aさんはそのことをまったく気にしておらず、それがCくんらしさだと捉えており、そのことはCくんにも日々伝えていたのです。

しかし身近に、そんなCくんのことを気に入らない人がいたのです……。

もっと男らしく! 舅の喝

男らしくないCくんを良く思っていないのは、Aさんの舅。舅は「男は男らしくあるべき」と考えており、小さな頃からぬいぐるみを持って遊んでいるCくんのことが気に入りません。

「もっと男らしくしろ!」

舅はCくんに会う度に喝を入れてきます。実の息子であるAさんの夫が「そんな考えは時代遅れ」と諭しても、まったく聞き入れません。

舅の言葉を聞いて悲しそうな顔をするCくんに、Aさんは「Cは自分らしくしていればいいんだよ」と声をかけることしかできませんでした。

小学生になったCくんが舅に言い返す

Cくんが小学生になっても、舅は相変わらずCくんが男らしくないことが気になるようです。

「もう小学生なのに、そんなナヨナヨでどうするんだ! もっと男らしくしろ!」

いつもは舅の言葉に悲しい顔をするだけのCくんでしたが、この日は違いました。

「ぼくは男らしいより、自分らしくいたいんだ!」と舅に対し、はっきりと主張したのです。言い返されると思っていなかった舅はびっくりした様子。

はっきりと自分の意見を伝える様子が、図らずも舅の思う“男らしさ”とも合致したようでした。

自分らしく生きる息子を見守りたい

Cくんが自分の意見を舅に伝えて以降、舅の口から「男らしくしろ!」という言葉が出ることはなくなりました。Aさんはこれからも、自分らしさを大事に生きるCくんのことを見守っていきたいと強く感じています。

さまざまな世代、さまざまな考え方の人と暮らす現代社会。これからも考え方の違いに苦労することはあるかもしれませんが、Cくんの自分らしさが守られるように、Aさんは全力を尽くすつもりといいます。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:安藤こげ茶

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