ストリートピアノ全国同時演奏、被災地へ届け 日光の道の駅で追悼セレモニー

ストリートピアノの演奏や、地元愛好家の合唱団による歌が披露された会場

 【日光】今市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の屋外広場で11日、東日本大震災の追悼セレモニー「ストリートピアノでつなぐ祈りのハーモニー」が行われた。来場した約60人がピアノの音色に耳を傾け、被災地や被災者に思いをはせた。

 セレモニーは、ストリートピアノがある全国の施設で同時刻に演奏して被災地に祈りをささげるとともに、防災意識を高めるために行われている。2012年3月11日に始まり、13回目を迎えた今年は12道府県22会場で開かれた。同道の駅の参加は3回目。

 地元の愛好家らがピアノ連弾を行ったほか、コーラスサークルによる「ふるさと」「花は咲く」なども披露された。また地震発生時刻の午後2時46分に1分間の黙とうが行われ、参加者は静かに手を合わせた。

 会場でピアノなどの演奏を担当した下鉢石町、会社員原沢健太(はらさわけんた)さん(59)は「3月11日という日に、日光の地から被災地、犠牲者に祈りをささげる役割をいただいて、光栄に思います」と話した。

© 株式会社下野新聞社