宇都宮で追悼の灯火 東日本大震災から13年 能登半島へのキャンドルアートも

キャンドルに火をともす参加者=11日午後6時30分、宇都宮市江野町

 東日本大震災の発生から13年を迎えた11日、キャンドルをともして被災者、被災地に思いをはせる催し「ココロツナガル3.11in2024」が宇都宮市江野町のオリオンスクエアなどで開かれた。今年は1月に発生した能登半島地震の犠牲者追悼の思いを込め、石川県輪島市にちなみ輪形に並べたキャンドルアートを盛り込んだ。

 辺りが暗くなった午後6時半ごろ、オリオンスクエアでは集まった約200人がキャンドル約3500個に次々と点火した。

 震災の経験と教訓を未来につなごうと、ボランティア団体「ともしびプロジェクト宇都宮支部」、学生団体「UP(宇大生プロジェクト)」などが共催。UP代表の宇都宮大2年杉山翔(すぎやまかける)さん(20)は「震災の記憶は風化させてはいけない。多くの人が集まってくれてとてもうれしい」と話した。

 県のまとめによると、東日本大震災で県内では4人が死亡、133人が負傷し、住家は全壊261棟、半壊2118棟など計7万6552棟の被害が出た。

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