山本由伸のメジャー成功のカギを握るのは大谷翔平!? 地元専門メディアが「うってつけの人物!」と自信を示す根拠とは?

球界を牽引するスーパースターが、同僚のメジャー成功のカギを握っているのかもしれない。

オリックスから今季ロサンゼルス・ドジャースに移籍した山本由伸に対する周囲の期待が3月20日の開幕が近づくにつれ、大いに高まっている。

ドジャース専門メディア『Dodgerblue』は「ドジャースがヨシノブ・ヤマモトと契約を決めたことに対し、まだメジャーリーグで1度も投げたことのない投手にこのような巨額契約を与えることは、彼らの顔に泥を塗りかねないという反論がある。しかし、ドジャースはうまくいくと確信している」と綴り、3年連続の沢村賞右腕への信頼は変わらない。

同メディアは「過去MLBで多くの成功を収めた日本人選手はいるが、ショウヘイ・オオタニ(大谷翔平)、ヤマモトのような巨大な宣伝広告と期待を背負ったプレーヤーはいない」と断じ、「オオタニは、もともとロサンゼルス・エンジェルスと契約した。序盤こそ苦難もあったが、MLBで彼は確固たる地位を築いた。新しい環境にひとりで適応したことで、今はチームメイトである日本人投手の手助けをすることができるだろう」と独自の視点で論じる。

続けて、「ヤマモトの前途は険しく、紆余曲折があるかもしれない。だが、彼にはオオタニという頼れる存在がいる」と指摘。メジャー移籍1年目となる右腕の成功には、大谷のサポートが必要不可欠だとして、その理由を次のように説明している。

「オオタニはここ何年もMLBで最高の選手のひとりであるだけでなく、メジャー7年目で初となる新天地への移籍という困難を乗り越えながら、(米国の)文化的背景や考え方を理解しているという意味で、ヤマモトが共感を持てるうってつけの人物である」
今季から名門球団の一員として、先発陣の中核たる活躍が期待される山本。同メディアは「彼がエースとして期待される一方で、タンパベイ・レイズから新加入したタイラー・グラスノーと、新人ながら昨季11勝をマークしたボビー・ミラーというエキサイティングで、才能豊かな右腕もいる」と多彩な先発陣容を紹介。一番の課題だった先発ローテーションも再構築でき、頭数は揃っていると強調する。

いよいよ来週に迫ったMLBの開幕戦。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は韓国・ソウルで迎えるサンディエゴ・パドレスとの開幕シリーズ第2戦(21日)に、山本が登板予定であることを現地8日に明言している。

NPB最高右腕と称される男は、隣国でメジャーリーガーとしての第一歩をついに踏み出す。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社