東日本大震災から13年を迎えた11日、復興支援団体「ふっこうのおと」(富山市、小林仁代表)が、富山駅南北自由通路で追悼イベントを開いた。発生時刻に合わせて、来場者や駅利用者が足を止めて黙とうし、鎮魂の祈りをささげた。
東京電力福島第1原発事故により福島県浪江町で被災した石井絹江さん(72)と岡洋子さん(53)=いずれも福島県在住=と八尾高校生のトークセッションを開催。2人は、今も忘れられない当時の様子や復興のためにできることなどについて、目に涙を浮かべて語った。
同校の高橋里奈さん(2年)は、能登半島地震で災害を身近に感じるようになったと言い「福島で被災した人の話を聞き、改めて自分にできることをしていこうと思った」と話した。
小林代表は「13年がたっても苦しんでいる人たちがいる。東北でも能登半島地震の被災地でも、できることを続けたい」と語った。