沖縄の路線バスが無料に 6月ごろ実施 平日4回と休日4回 県が利用促進へ体験事業

(資料写真)那覇バスターミナル

 沖縄県議会は11日、各常任委員会を開き、2024年度の一般会計予算案を審議した。総務企画委員会(又吉清義委員長)で大嶺寛交通政策課長は、路線バスの利用機会創出のため、ひと月のうち平日4回と休日4回の計8日を運賃無料とする「わった~バス利用促進乗車体験事業」について、6月ごろの実施を予定していると説明した。

 同事業の対象は、高速とリムジンバスを除く、路線バスとコミュニティーバス。離島も含む。佐賀県で同様の事業を実施した際は、事業終了後のバス利用者数が前年比で1.17倍に増えたという。現在の県内の利用者数に換算すると、1日当たり約1万人の増加が見込めるとした。

 経済労働委員会(大浜一郎委員長)で、小浜守善MICE推進課長は、与那原町と西原町にまたがるマリンタウン地区で整備する大型MICE施設について、完成までの費用は概算で約507億円との見通しを示した。

 土地取得費や調査事業費、和解金などこれまでの費用は総額73億6500万円。これに、今回の議会で債務負担行為として計上した設計や建築にかかる概算を合計した金額。

 また、宿泊税について、川上睦子観光政策統括監はハワイでは宿泊税が州全体で10.25%かかっており、各市や郡が3.0%徴収。合計で13.25%と答弁した。

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