那須どうぶつ王国園長、佐藤哲也さん死去 67歳 希少種の保全・繁殖活動に尽力

佐藤哲也氏

 那須町大島の「那須どうぶつ王国」の佐藤哲也(さとうてつや)園長が6日午前、心不全のため死去した。67歳。自宅は兵庫県福崎町。通夜・告別式は近親者のみで執り行われた。後日、那須どうぶつ王国などでお別れの会を開く予定。

 佐藤さんは東京都青梅市出身。群馬県、兵庫県の動物園の飼育管理を経て、動物の飼育指導などを手がける「アニマルエスコートサービス」を設立。同社が経営権を引き継いだ2006年に那須どうぶつ王国の園長兼代表取締役社長に就任し、14年から「神戸どうぶつ王国」(神戸市)の園長兼代表取締役社長を兼務していた。

 国の特別天然記念物で絶滅の恐れがある「ニホンライチョウ」をはじめとする希少種の保全・繁殖活動にも熱心に取り組み、日本動物園水族館協会(JAZA)生物多様性委員会委員長、野生動物保全繁殖研究会会長なども務めた。

6日に亡くなった那須どうぶつ王国の佐藤園長=2009年10月撮影

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