バニャイア、異なる戦略で逃げ切り優勝「すべてが完璧。最高のコンディションで終えることができた」/第1戦カタールGP

 3月10日、2024年MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラスの決勝がロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。ドゥカティ・レノボ・チームのフランセスコ・バニャイアは開幕戦を優勝で飾り好発進を決め、エネア・バスティアニーニは5位を獲得した。

 2024年シーズンが幕を開け、3連覇の防衛に挑むバニャイアは、金曜日のフリー走行では総合10番手とスタートがやや出遅れてしまう。しかし、難なく予選Q2ダイレクト進出を決めて5番グリッドを獲得。スプリントでは終盤まで表彰台争いを演じたが、チャタリングに悩まされて4位となった。

 しかし、決勝では好スタートを決めて3番手に浮上すると、早々に2台を仕留めてオープニングラップを制する。昨年チャンピオンを争ったホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)やブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)の追撃を受けながらも、じわじわとリードを広げていく。最後まで先頭を明け渡すことなくトップチェッカーを受け、開幕戦で31ポイントを獲得し好スタートを切った。

 チーム2年目のバスティアニーニは、予選でトップから0.086秒差で3番手を獲得。スプリントでは好スタートを切るも早々にバニャイアとマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)の2台に交わされてしまい、6位でフィニッシュとなった。

 決勝でも好スタートを決めるが、序盤に7番手まで後退。必死に食らいついていくが、思うようにペースが上げられずにいた。それでも終盤には前方2台をオーバーテイクして5位でチェッカーを受け、開幕戦は15ポイントを獲得した。

■フランセスコ・バニャイア(スプリント:4位、決勝:優勝)
「ウォームアップ走行でチームが素晴らしい仕事をしてくれたので、今日は異なる戦略を採用した。すべてが完璧だった。ハードブレーキングを心がけ、リヤを使い過ぎないように少し待つことで、最高のコンディションでレースを終えることができた」

「ラップタイム的には少し遅めのスタートで、周回を重ねるにつれて少しずつペースを上げていった。他のライダーが近づいてくるのが見えたので、もう少し引き離そうとしたが、すべてが計画通りに進んだ。今回もチームは素晴らしい仕事をしてくれた」

■エネア・バスティアニーニ(スプリント:6位、決勝:5位)
「半分くらいハッピーだよ。難しいレースだった。バイクを思い通りに止めることができず、ハードにプッシュすることができなかった。その後、終盤のためにタイヤを温存しようとしたけど、昨日よりタイヤのドロップが少なかったから、今思えば正しい選択ではなかった」

「もっといい走りができたはずなので残念だけど、この順位に落ち着くしかない。期待は高かったから、次のレースではもっと良い結果を出せるようにしたい。ポルティマオに行けば、どうすればさらに前進できるかが明確になるだろう」

エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第1戦カタールGP
エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第1戦カタールGP

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フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2024MotoGP第1戦カタールGP

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