<運転やめました>車のバックが苦手なあまり → 駐車場で『自転車』を破壊してしまい──!?

筆者の友人B子から聞いた体験談です。B子は車のバックの運転がものすごく苦手。そのおかげで、職場では多数のやらかしをしてきました。これをされると相手も泣くに泣けない……。そんなB子の運転で起きた出来事をご紹介します。

ぶっこわした自転車

友人B子は車のバックの運転が苦手です。
職場が遠いこともあって車通勤でしたが、たびたびバック運転でやらかしていました。
ある日の朝、遅刻寸前で職場に入ったB子。
いつもは停めていないスペースに、バックで入ることになりました。
とにかく慌てていたこともあり、後方確認がおろそかに。
「ガッシャーン!」大きな音にびっくりして外に出てみると、お客さんの大切な自転車が小さくなって壊れていました。自分の自転車の姿を見て、お客さんも目が点に……。
すぐに自分で新しい自転車を購入し、上司と一緒に謝罪に向かったB子でした。

もちろん、これだけでは終わりません。

同僚、上司も被害者……

ぶつける時は、いつも慌てている時。
B子自身、ちゃんと自覚しているのですが、喉元過ぎれば熱さを忘れてしまう性格でした。
職場の駐車場では、同僚や上司の車のバンパーに、バックで突っ込むこともしばしば。
平謝りし、修理を申し出るのですが、皆人が良いので、「いいよ、もう」で済まされていました。

ただ、「もうB子さんの近くには停めたくない」と言われてしまい、ひとりだけ離れた場所に駐車することになりました。
そこでなんとか、被害を食いとどめることができていたのですが……。

「こんなもんじゃ済まないぞ」

ある朝、ついにやってしまったのです。現場は職場近くの信号でした。
信号で止まったものの、停止線をかなりオーバーしてしまいました。
疲れ切っていたこともあり、「なんであんな行動をとったのか分からない」とB子は言いますが、
停止線の位置まで戻ろうとバックをしてしまったのです。
後ろには工事用の軽トラックが控えており、がつん! とぶつけてしまいました。

車を降りて謝罪に向かうと、頭にタオルを巻いた若い男性が、
「姉ちゃん! 俺やからいいものの、人によっては怒鳴られるくらいじゃ済まへんで! 気を付けや!」と注意してくれたのです。さらに「車はこのままでいいから」と。

毎回、こうして人の優しさに救われてきたB子。
さすがに大反省して、車の運転をきっぱり、やめたのでした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:田中つぐみ

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