米、ハイチ治安回復へ多国籍部隊に1億ドル追加拠出表明

Daphne Psaledakis Sarah Morland

[キングストン(ジャマイカ) 11日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は11日、ギャングによる犯罪が横行するカリブ海の島国ハイチの治安回復を支援する国連主導の多国籍部隊に追加で1億ドルを拠出すると表明した。3300万ドルの人道支援も提供する。

部隊への米拠出額はこれで3億ドルになる。

国連報道官によると、11日時点で国連の専用信託基金への入金額は1100万ドルに満たず、治安悪化を受けてハイチ政府が非常事態を宣言した3日以降、新たな入金がないという。

ブリンケン氏は訪問先のジャマイカで、ハイチにとって「重大な局面だ」とし、進展に期待を示した。

米政府当局者はハイチで2016年以来となる選挙への道を開く暫定評議会の設立を目指し、カリブ共同体(CARICOM)諸国やハイチの政党、民間セクター、市民社会、宗教団体などと協議を行っている。

米国務省当局者によると、国外にとどまるハイチのアンリ首相は11日のCARICOMとの協議にオンラインで参加したという。

国務省のミラー報道官は、ケニア主導の多国籍治安部隊の迅速な配備を目指すと述べた。

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