兵庫の公立高一般入試始まる 2万3474人出願、全日制は平均1.04倍 受験生ら傘差し会場へ

職員から問題用紙などが配られ、試験開始を待つ受験生たち=12日午前、芦屋市宮川町、県立芦屋高校(撮影・風斗雅博)

 兵庫県内の公立高校で12日、2024年度入学の一般入試が始まった。全日制と定時制の計156校に2万3474人が出願。あいにくの雨に見舞われるなか、生徒たちは緊張した表情で受験会場に入り試験に挑んだ。

 県教育委員会によると、全日制は137校の定員2万1889人に対し2万2677人が出願し、平均倍率は1.04倍(昨年比0.01ポイント増)。定時制は19校の定員1560人に対し797人が出願し、平均倍率は0.51倍(同0.01ポイント減)となった。

 県立芦屋高校(芦屋市)は、定員140人に対し217人が出願した。倍率は1.55倍で、県内屈指の競争倍率となった。傘を差した受験生らは午前8時ごろから続々と入校。問題用紙が配布されると、背筋を伸ばして開始の合図を待った。神戸市立鷹匠中の男子生徒(15)は「単位制のカリキュラムで、興味のある科目が学べることが魅力的。全力を尽くしたい」と話していた。

 一部の学校では総合学科の試験が13日に行われる。合格発表は19日。 (久保田麻依子)

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