江戸時代から受け継がれている香川漆芸の技法を学んだ研究生の修了作品などを展示した作品展が高松市で開かれています。
香川漆芸の「三技法」のひとつ、彫漆(ちょうしつ)です。塗り重ねた彩漆(いろうるし)を彫り下げ、ブルーのグラデーションで夜明け前に咲いた花を表現しました。
作品展には、香川県漆芸研究所で漆芸を学んだ研究生7人の修了作品を中心に、175点が展示されています。
修了作品は、研究生が1年かけて制作しました。
漆を塗った面を彫刻刀で彫って、彩漆で埋めた蒟醤の技法で作られた小箪笥(こだんす)です。
こちらは筆で色を塗ったあと、輪郭を彫って金粉を埋める、存清(ぞんせい)の技法が使われています。
作品展は、3月17日まで香川県文化会館で開かれています