【栃木】東日本大震災の発生から13年となった11日、万町の近龍寺で追悼法要が営まれ、地域住民ら16人が参列し犠牲者の冥福や被災地の復興を祈った。
震災翌年の2012年から毎年行われている。本年は元日に発生した能登半島地震の被災者の追悼と復興の祈りも込めた。
参列者は地震が発生した午後2時46分に合わせて、一人一人鐘を突いた後、被災地に向かって手を合わせ、被災者に思いをはせた。その後、本堂で法要が執り行われた。
昭和町、会社員半田幸凡(はんだゆきひろ)さん(60)は「13年たっても忘れない。距離は離れているけれど、被災者に寄り添い続けたい」と話した。松涛孝佳(まつなみたかよし)住職(57)は「当時は寺もギシギシと揺れた。天災はいつ起こるか分からない。被災地のために真心を込めて法要を続けていきたい」と語った。