テーブル50台に障害者のアート イオン高崎(群馬)のフードコートを彩る 31日まで

 虹色に輝く太陽、海を泳ぐ魚たち―。障害者の芸術活動を支援するNPO法人工房あかね(群馬県高崎市)の通所施設「アトリエ アート・オン」の利用者6人の作品が31日まで、同市のイオンモール高崎3階フードコートを彩っている。作品をプリントしたシートでテーブル50台をラッピングしており=写真、飲食する家族連れらが楽しんでいる。

 作品は絵画やパペット(人形)など6点で、イオンモールがデジタル化して実現した。「絵を見て群馬に興味を持ってほしい」というyume06さん(31)は、だるまや上州の山々など本県の魅力をデジタルイラストで表現した。約10色の色鉛筆を使い、太陽と虹を組み合わせて描いた仲村天良さん(51)は「明るい気持ちになってもらいたい」と笑顔を見せる。

 同法人の小柏桂子代表は「企業とつながることで広がりが持てる。良い機会をいただいた」とほほ笑む。

 同店1階に常設された寄付ステーションでは、来年2月頃まで原画を展示する。イオンモールの担当者、賀銘章さん(27)は「遠くから見てもカラフル。明るい雰囲気を楽しんでほしい」と話した。

© 株式会社上毛新聞社