ウクライナがバチカン大使呼び出し、教皇の「白旗」発言に抗議

[11日 ロイター] - ウクライナ外務省は11日、バチカン(ローマ教皇庁)大使を呼び出し、ローマ教皇フランシスコがロシアとの戦争について「白旗の勇気」を見せて交渉すべきだと訴えた発言に「失望」を伝えた。

教皇は20日放映予定のスイスのRSIとのインタビューでこの発言を行った。

ウクライナ外務省の声明によると、武力による権利行使を合法化し、国際法の規範軽視を助長するような発言を教皇は慎むべきと大使に伝えられた。

また、教皇が「悪に対する善の勝利を確実に実現するため速やかに力を合わせる必要があると世界に呼びかける役割を期待されるはず」と指摘。

さらに、ウクライナは「どの国にも増して平和を求めている。だがその平和は公平で、国連憲章の主旨と、ゼレンスキー大統領が提唱する平和の定義に基づかなければならない」と述べた。

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