15日に輪島方面が復旧 のと里山海道で全区間通行可

下り線のみ越の原ICまで開通したのと里山海道。3月15日から、さらに先の輪島方面への通行も可能になる=2月15日、穴水町内

 国土交通省は12日、能登半島地震で被災したのと里山海道について、輪島方面に向かう1車線の通行止めを15日午後1時ごろ解除すると発表した。一方通行だが、金沢―輪島間の里山海道と能越自動車道の全区間が通行可能となる。国交省は全線の対面通行に向け、応急復旧を進める。

 里山海道は、越の原インターチェンジ(IC)―穴水IC間(3.7㌔)で通行止めが続き、国が県に代わって復旧を進めていた。

 斉藤鉄夫国交相は12日の閣議後会見で、奥能登への円滑な移動や物資輸送につながるとし「被災地の復旧、復興が加速する。引き続き、全線の対面通行に向けた作業を進める」と述べた。

 石川県警は15日午後1時から、里山海道柳田IC―越の原IC間の交通規制を解除する。午前6時~午後5時は通行できるのは、緊急車両や復旧支援車両、被災地住民の車などに限ってきた。

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