上峰町のひよ子こども園かみみね(池松英治園長)で10日、カップを使って同時に砂像を作る人数のギネス世界記録に園児や地元住民らが挑戦した。審査の結果、挑戦した313人のうち293人の成功が認められ、見事、ギネス記録に認定された。
ギネスとして同様の挑戦をした記録はなく、今回が初めて。園庭に特設した砂場で挑戦が行われた。ギネス世界記録公式認定員の合図で、おわん型のカップを手にした参加者が一斉に丸い形の砂像を作り始めた。制限時間は3分で、「話してはいけない」「崩れてはいけない」など厳しいルールがある中、“完璧”な砂像を作るために黙々と作業に取り組んだ。
厳正な審査が行われた後、認定員から世界記録達成が発表されると、参加者はハイタッチや抱き合って喜びを分かち合った。岩切杏奈ちゃん(6)は「きれいに作ることができた。みんなと協力して達成できてうれしかった」と満面の笑みを浮かべた。
園児や地域住民に思い出をつくってもらおうと、保育施設の砂場消毒や遊具点検を手がけるヒサミツセンター(福岡県久留米市、宮原久人社長)と同園が企画。宮原社長は「最高の一日になった。これを機に子どもたちには挑戦する心を持って多くのことに取り組んでほしい」と期待し、池松園長は「園の枠を超えた地域ぐるみのイベントになった」と達成を喜んだ。
このほか、上峰中吹奏楽部による演奏会などがあり、多くの住民でにぎわった。(井手一希)