“鬼門”突破なるか?…アルテタ監督、逆転でのCL8強進出へ「我々に与えられたチャンス」

アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、逆転でのチャンピオンズリーグ(CL)ベスト8進出に向けた意気込みを語った。11日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

久々の参戦となった今大会はPSV、RCランス、セビージャと同居したグループBを4勝1分1敗の成績で首位通過したアーセナル。過去2度の優勝を誇る名門ポルトとの顔合わせとなったラウンド16は、先月行われたファーストレグでは試合終了間際に痛恨の失点を喫し、0-1の完封負けを喫した。逆転でのベスト8進出に向けて、現地時間12日には本拠地『エミレーツ・スタジアム』で運命のセカンドレグに臨む。

敵地でのファーストレグでは、90分間を通して放った枠内シュートが「0本」と、自慢の攻撃陣を徹底的に封じられたアーセナル。アルテタ監督は「第1戦以上のものを生み出すためには、いくつかの箇所に手を加えなければならないだろう。CLのレベルにおいてはトップチームと対戦し、2試合あるという事実が頭をよぎる。明日はより良くする必要がある」と前置きした上で、セカンドレグでの逆転に向けた意気込みを次のように示した。

「毎週のことだが、どの相手にも長所と短所があり、試合への取り組み方も異なる。そして、今の我々は彼ら(ポルト)のことを以前よりも理解している。プレミアリーグでは何度もこういった試合をしてきたし、つい2日前にも戦ったばかりだ。自分たちらしくあることに集中し、数週間前よりもゲームを支配できるようにしたいと考えている。明日はそれを実現させなければならないが、そのためには我々が非常に優れていなければならない」

アーセナルにとってCL・ラウンド16はまさしく“鬼門”。2010-11シーズンから2016-17シーズンにかけては、毎回グループステージを突破しながら、7年連続でラウンド16敗退の憂き目に遭っている。14年ぶりのCLベスト8進出を目指すアルテタ監督は「明日はベスト8への切符を観客の前で掴むために我々に与えられたチャンスだ。試合終了までエネルギーとノイズを持ち込み、一緒に戦おう」とファン・サポーターへの共闘を呼び掛けつつ、次のように言葉を続けた。

「観客がもたらすインパクトは信じられないほど大きい。観客たちは気付いていないかもしれないが、我々には声援が必要だし、すべての場面において一緒にプレーしてほしいと思う。一方で、自分たちが望むものを得るためには、試合が特定の局面を迎えることも想定し、適切な瞬間に押し込むための知性も必要だ。もう14年間も続いているし、我々が費やしてきたすべての努力は報われるはずだ」

大注目の一戦は日本時間13日の午前5時にキックオフを迎える。

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