「彼はどこでもできる。なぜそう思うかというと…」サイドバックの印象が強い広瀬陸斗のスペシャリティを神戸の吉田監督が力説

ヴィッセル神戸がFC東京を2-1で下した試合で勝利の立役者のひとりになったのが、広瀬陸斗だ。古巣の鹿島ではサイドバックの印象が強かった彼が、この日は4-3-3システムの左ウイングで先発出場。大胆なドリブル突破と高精度のクロスを武器に組み立てや崩しの局面に絡み、57分には宮代大聖の同点弾をアシストするなど存在感を示した。

ジュビロ磐田とのリーグ開幕戦でも攻撃的なポジションを担当した広瀬のスペシャリティ(特徴)について、吉田孝行監督は次のように力説した。

「彼はどこでもできる。ボランチも、もちろんサイドバックも。なぜそう思うかというと、味方を見ながら、生かしながら、関わりながらプレーできるからです。ウイングも左だけではなく、右もできるだろうし、ボランチでも間違いなくチームの力になれます。キャンプ中からずっとそう思っていたので。

今日の試合でも攻撃の良い起点になって、宮代と広瀬の左サイドは狙い通りに機能していました」

左ウイングの汰木康也が3月2日の柏レイソル戦で負傷(左多発肋骨骨折、外傷性血気胸)し、全治6~8週間と診断されているだけに、広瀬の活躍はその汰木の穴を埋める意味でも大きかった。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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