羊蹄山雪崩事故 死亡の外国籍2人は倶知安町在住のガイド バックカントリーで巻き込まれる

きのう、後志の羊蹄山で雪崩に巻き込まれ外国籍の2人が死亡した事故で、2人はガイドだったことが分かりました。きのう午前、羊蹄山8合目付近で雪崩が発生し、外国籍の3人が巻き込まれました。このうち男女2人が救助されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。亡くなったのは、倶知安町のアウトドアガイド会社を経営するセレンズ・ジョシュア・アシュリーさんと、同じ会社で働くボルトン・イザベラ・スカイさんで、2人ともニュージーランド国籍です。きのうは、会社の同僚など6人で羊蹄山に上り、プライベートでバックカントリー中に雪崩に巻き込まれました。道内では雪が深い樹々の間を滑るバックカントリー中の雪崩による事故が相次いでいます。この冬は山岳遭難は43件発生し、このうちバックカントリー中の事故は33件となっています。

警察は、「バックカントリーエリアでのスキーなどは危険と隣り合わせの行為であり、雪崩の危険性がないか気象状況を必ず確認してほしい」と注意を呼び掛けています。

倶知安町は道と連携し雪崩事故に対する注意喚起をホームページやSNSで日本語と英語で発信しています。しかし、入山口に注意を促す看板を設置しているものの「入山ルートは複数あるためバックカントリーの実態を把握することが難しい」と話しています。町の担当者は「この時期は気温が高く事故はいつどこで起きてもおかしくない。仲間同士で声をかけあいながら注意してほしい」と呼び掛けています。

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