ウクライナ和平交渉、ロシアの侵攻停止が第1条件 バチカン指摘

[バチカン市国 12日 ロイター] - バチカン(ローマ教皇庁)国務長官のパロリン枢機卿は12日、ウクライナ戦争を終わらせるための交渉の第1条件はロシアが侵攻を止めることだと述べた。

ウクライナ外務省は11日、バチカン大使を呼び出し、ローマ教皇フランシスコがロシアとの戦争について「白旗の勇気」を見せて交渉すべきだと訴えた発言に「失望」を伝えた。

パロリン氏は教皇の発言が物議を醸したことについて、イタリア紙コリエレ・デラ・セラとのインタビューで「(教皇は)公正で永続的な平和を求める中、外交的解決への条件をつくりたかった」と釈明した。

ロシアを侵略国と見なしていると明言した上で、「ウクライナに対して起こされた戦争は自然災害の影響ではない」と指摘。「この悲劇を引き起こした同じ人間の意志には、この悲劇を終わらせ、外交的解決への道を開くための措置を講じる可能性と責任もある」と述べた。

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