明治安田J3リーグの福島ユナイテッドFCは、13日、ルヴァンカップの1回戦に挑みます。相手はJ2のロアッソ熊本ですが、番狂わせを起こそうと選手たちは闘志を燃やしています。
井上和樹アナウンサー「きょうの福島市の十六沼公園、空気はかなり冷え込んでいるんですが、ルヴァンカップに向けて練習には熱気がこもっています」
常勝軍団J1の川崎で選手、そしてコーチとして活躍した寺田周平新監督。寺田監督が指揮を執る今シーズンのユナイテッドには新たに11人の選手が加入。半分以上がJ1やJ2を経験してきた実力のある選手たちです。
福島ユナイテッドFC・寺田周平監督「すごくハイレベルというか、福島のサッカー・スタイルをピッチで体現しているので、素晴らしい選手が揃っている」
練習から強烈なシュートを放つのは、今シーズン大宮から加入した矢島輝一選手です。矢島選手は187センチの長身が強みのストライカー。
2月に行われたいわきFCとの福島ダービーでもゴールを決めるなど、チームの新しいエースとして活躍を見せています。
福島ユナイテッドFC・矢島輝一選手「やっぱりFWの選手がゴールを決めるとチームが活気づくので、取るべき選手が取るのはチームにとって必要」
13日の相手はJ2のロアッソ熊本。カテゴリーが上の相手ですが、選手も監督も「下剋上を起こす」と気合十分です。
矢島輝一選手「(J2熊本に)劣っているとは思わないので、一相手としてリスペクトし過ぎず、驕ることなくチャレンジャーとして戦っていきたい」
寺田周平監督「我々の戦う姿というのを福島の皆さんの目の前に見せる絶好の機会なので、とにかく勝ちを目指して、たくさんのゴールを奪って勝てるように頑張りたい」
そもそも「ルヴァンカップ」とは?
「ルヴァンカップ」はリーグ戦、天皇杯と並ぶサッカーの国内3大タイトルのひとつです。元々は「ヤマザキナビスコカップ」という名前で始まったこの大会は、当初J1のクラブのみが参加できるものでした。
しかし、今年から大会方式が刷新され、J1に加えてJ2、J3の全てのクラブが参加対象となり、全60チームのトーナメント方式となりました。
60チームと非常に数が多いので10の組に分かれていて、ユナイテッドは13日、1回戦でJ2の熊本と対戦します。熊本に勝利すればJ1のサガン鳥栖、さらに勝てばJ1のFC東京と対戦する可能性があります。
とても強敵ぞろいの組み合わせですが、寺田監督率いるユナイテッドがどこまで勝ち抜けるか注目です。ルヴァンカップ1回戦は13日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで午後7時キックオフです。
そして、同じくいわきFCも13日に1回戦に臨みます。いわきはアウェイでJ3のFC大阪と対戦します。