横断歩道約1万か所を塗り直し 緊急プロジェクトを実施「子どもや高齢者ら守るため」斎藤兵庫県知事

「子どもや高齢者らを守るため、横断歩道の塗り直しをします」と話す斎藤元彦兵庫県知事(2024年3月12日 ラジオ関西で)

兵庫県の斎藤元彦知事が12日、ラジオ関西の生番組に出演し、兵庫県内で交通事故死が急増していることを受け、消えかかった横断歩道約1万か所を緊急に塗りなおすプロジェクトに着手すると話し、「県民の命を守るためにやっていきたい」と力を込めた。

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兵庫県内の1月の交通事故死者は前年より7人増えて16人となり、全国でワースト1位だった。またここ数年の事故死者数は減少しているが、横断歩道での死傷者数は増える傾向があるという。

さらに「学校や商店街のまわりの横断歩道が消えかかっている」という声が多く寄せられていることから、消えかかった横断歩道やセンターラインを引き直すことを決めた。塗り直すことでドライバーの視認性がよくなり、事故を減らす効果が期待できるという。

半分以上アスファルトが見えている個所をピックアップ。8億円を投じて、阪神地域の約3500カ所、神戸約2000カ所、中播磨約1100カ所など、合計約1万か所の塗り直しを実施する。姫路市内で小学校近くの横断歩道を視察した斎藤知事は、早く塗り直しが必要だと実感したといい、「子どもや高齢者らを守るため、今年中に実施したい」と意欲を見せた。

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