世界の子たちにワクチンを! キャップ24キロ集めた回収ボックスが壊れるほど人気 沖縄の小学生が工夫したこと

 【八重瀬】八重瀬町立具志頭小学校(大城仁美校長)のボランティア委員会がこのほど、世界の子どもたちにワクチンを贈ろうと自作の「おみくじ形」と「ドラえもん形」の回収ボックスでペットボトルのキャップ24キロを集めた。委員長で6年の國場あんじさんは「どうしたら集まるのかなと考えて作った。楽しそうに入れている児童を見てうれしかった」と笑顔だった。(新里絵里奈通信員)

 ボランティア委員の6年生6人は、ペットボトルキャップを860個(約2キロ)集めるとワクチン1人分が購入できると知り、昨年6月に活動を始めた。

 おみくじ形は諸見里愛夢さんら3人で考え段ボールなどで作成。校内の児童玄関前に設置し「大吉」「凶」などの結果に子どもたちが喜んで何度も利用したため、一部が壊れてしまうほどの人気だった。

 比嘉友彩(ゆあ)さんは「キャップを入れるたびにおみくじが出たら楽しいと思って作った。集めたキャップは、お金がなくて治療ができなくて困っている人のために役立ってほしい」と話した。

 ドラえもん形は糸数瑛士副委員長ら男子3人で作った。こちらも利用され過ぎて、キャップを入れるドラえもんの口が壊れた。補強して「あごを壊さないで」と注意を書いた。

 ボランティア委員会は5日、計量作業を実施。キャップは7日、ワクチンに変える活動を行っているマックスバリュ八重瀬店に届けた。

おみくじ形とドラえもん形回収ボックスを手にほほ笑む具志頭小学校のボランティア委員=5日、八重瀬町の同校

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