通学バス、小4降ろし忘れ走行 次の停留所で男児「ここから歩いて帰る」 兵庫・淡路

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 兵庫県淡路市北部の小学校のスクールバスで昨年10月、小学4年の男児を降ろし忘れる事案が起きていたことが、12日の同市議会の一般質問で明らかになった。

 淡路市教育委員会によると、スクールバスの運行は民間の3社に委託。昨年10月31日午後4時ごろ、下校中の男児が寝ていてバスから降りそびれたが、運転手は約200~300メートル離れた次の停留所に着いてからようやく気付いた。一つ前の停留所に戻ろうかと聞いたが、男児が「ここから歩いて帰る」と言ったためそこで降ろしたという。

 市教委はバス会社と、下校時の降車の際は運転手が名簿を確認▽降ろし忘れがあった場合は児童の状況を確認し、本来降車すべき場所まで戻って降車させる-などと取り決めていたが、詳しい対応については明文化していなかったといい「現在マニュアルを策定中。学校やほかのバス会社など、関連機関と共有し、再発防止に努める」としている。(中村有沙)

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