ゴジラ「最高の結果」と山崎監督 アジア初のアカデミー視覚効果賞

第96回米アカデミー賞で映画「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞し、笑顔で撮影に応じる山崎貴監督(左から2人目)ら=10日、米ハリウッド(AP=共同)

 米ハリウッドで開かれた第96回アカデミー賞で視覚効果賞に輝いた「ゴジラ-1.0」の山崎貴監督が12日、東京・羽田空港で帰国後初の記者会見を開き「最高の結果。今はほっとしている」と喜びを語った。

 山崎監督は、同作のVFX(視覚効果)に携わり、共に受賞した3人と登壇。オスカー像を手にした授賞式を振り返り「想像をはるかに超える重さでびっくりした。本当に持っているんだとうれしかった」と話した。ヒロインを演じた浜辺美波さんから花束を受け取り、笑顔を見せる場面もあった。

 配給元の東宝によると、視覚効果賞の受賞はアジアの作品で初めて。山崎監督は、予算をかけた大作が候補作に並ぶ視覚効果賞は、米映画界の「聖域」だったと表現。今回の受賞でその変化や懐の深さを感じたという。「ここを出発点にして、いろんなことに挑戦していきたい」と今後の抱負を述べた。

 「ゴジラ-1.0」は戦後の日本に出現した怪獣ゴジラに元特攻隊員らが立ち向かう物語。山崎監督のほかに受賞した3人は渋谷紀世子さんと高橋正紀さん、野島達司さん。

© 一般社団法人共同通信社